26: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/12(月) 00:29:17.80 ID:G8eGESGkO
温泉の感想は、省略します
身体の疲れが溶けるように落ちて、骨の髄まで染み渡るかのようだったとだけ、記しておきます
大浴場を出て、出入り口の傍で待っていると、やがて浴衣に身を包んだ彼女が姿を現しました
ポニーテールを解き、肩まで下ろした姿は、何だか新鮮です
髪の毛が水を含み、ライトの光に反射して、艶めかしさを感じます
「ごめんなさい、待った?」
「ううん、大丈夫だよ」
シャンプーの香りか、甘ったるい匂いは更に強まったように感じました
部屋に戻った僕達は、部屋の中心のテーブルに並べられた、数多くの料理に圧倒されました
「うわ……すっごいね」
「うん、こんなに豪華だとは思ってなかったよ」
刺身の舟盛りや、金目鯛、釜飯など、見たことも無いような品々に、僕は心底感服しました
「ねえ、マコトさん」
「ん?」
「今更だけど……お金、大丈夫?」
「あ……ああ、大丈夫だよ……多分」
いや、金額は確認したはずなので、足りないわけがないのです
ですが、プランを間違えたのではないかと思うほどに、僕達庶民には手が届かないようなものだったのです
「じゃ……じゃあ、食べようか」
「う、うん」
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