23: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/06/19(月) 21:24:00.52 ID:Ekk8e1lEO
予期していた通り、その日は訪れました。
帰宅した彼は、どこかよそよそしく。
きちんと目を合わせてくれる事が、少なくて。
話しかけても、どこか上の空。
おそらく、いえ、間違いなく。
宮尾美也が、プロデューサーさんに告白したんだと、そう感じました。
もちろんプロデューサーさんは嬉しかったでしょう。
きっとずっと大好きだった宮尾美也と、結ばれる可能性が出たのですから。
けれど、すぐには頷けなかったんだと思います。
だって今は、私と暮らしているんですから。
家にはまた別の、宮尾美也がいるんですから。
だから…
「プロデューサーさん〜、少しだけいいですか〜?」
私は、最後の最後まで宮尾美也で。
当然本物の宮尾美也には及ばないでしょうけど。
それでも、一つだけ勝てるとしたら。
今、この瞬間に。
「どうし…?!」
ちゅっ、と。
頬っぺたに、触れるだけのキスをしました。
それだけでもう、我慢しようとした涙は堪えきれなくて。
それでも、想いだけは伝えました。
「今まで幸せでした…これからは、彼女の隣で笑っていてあげて下さい」
私の小さな願いを告げて。
私は家を飛び出しました。
28Res/24.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20