日菜「あたしのお姉ちゃん」
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50:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 12:58:13.78 ID:YrwqVrym0

恐らく、私と日菜が双子であることを知る人は、もはや少なかったのではないかと思います。

もし私が日菜と一緒に居たとしても、見た人は私の存在など気にも留めなかったでしょう‥

以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 12:58:51.83 ID:YrwqVrym0

そんな私が一つ信条としていたことがあります。

それは“コツコツと真面目に努力を積み重ねること”

以下略 AAS



52:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 12:59:44.39 ID:YrwqVrym0

私は陸上部に所属していました。

真面目に練習に取り組んだことがそのまま記録に反映されるこの競技は、私にとってやり甲斐を感じさせてくれるものでした。

以下略 AAS



53:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 13:03:11.88 ID:YrwqVrym0

日菜が急に陸上部に入りたいと言い出しました。

私はどうして今更‥?と日菜に訊ねましたが、「んーっ、別になんとなくだよーっ♪」とはぐらかすのでした。

以下略 AAS



54:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 13:04:01.57 ID:YrwqVrym0

紗夜「練習は厳しいわよッ 手を抜いたりしないからね?」

日菜「うんっ♪」

以下略 AAS



55:名無しNIPPER
2017/06/09(金) 13:16:34.58 ID:v1ok2leP0
tんこtんktんkぉ


56:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:31:29.75 ID:YrwqVrym0

私はそのとき、曲がりなりにも陸上部のエースでした。

いくら日菜に才能があるとはいえ、今の私がそう簡単に抜かれることはないと‥そう思っていたのです。

以下略 AAS



57:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:37:53.17 ID:YrwqVrym0

部活を辞めてからは、学校が終わって家に帰ると、私は自室にこもるようになりました。
(中学に上がるときに、私と日菜は部屋を別々にしていました。お母さんにどうするかと訊かれたとき、日菜は最初猛反対していましたが、「もう子供じゃないんだから」と私が渋々了承させたのでした。)

父親が新しいのを買ったからと私にくれたMP3プレーヤーで、明かりもつけずイヤホンをしながら当てもなく曲を垂れ流していると、とあるロックバンドの曲が流れてきました。
以下略 AAS



58:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:40:56.69 ID:YrwqVrym0

それから私は、夢中になってそのバンドの曲を聴きました。

レンタルショップで、そのバンドのアルバムは全て借りました。

以下略 AAS



59:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:42:55.53 ID:YrwqVrym0

「いいや、違う。才能なんてものは結局積み重ねなんです。目に見えないだけで、どっかで積み重なったものが現れてるだけなんですよ。音楽にしろ何にしろ、どれだけそれと真剣に向き合えるかが勝負なんです。」


ブルっと全身が震えました。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:44:40.11 ID:YrwqVrym0

私はギターを買うために、それまでほとんど全額貯金していたお年玉を、両親に頼んで崩させてもらうことにしました。

その話を私が突然の言いだしたときには、二人とも驚いていましたが、お母さんはそういうことにあまり細かく口出しをする人ではありませんでしたし、お父さんもバンドの名前を出すと喜んで賛成してくれました。
(プレーヤーに元々そのバンドのアルバムが何枚か入っていたので、多分昔ファンだったのでしょう。)
以下略 AAS



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