56:名無しNIPPER[saga]
2017/06/09(金) 17:31:29.75 ID:YrwqVrym0
私はそのとき、曲がりなりにも陸上部のエースでした。
いくら日菜に才能があるとはいえ、今の私がそう簡単に抜かれることはないと‥そう思っていたのです。
一ヶ月でした。
一ヶ月で日菜は私が保持していた記録を、全て塗り替えてしまったのです。
私なりにたゆまぬ努力を続けた一年間。
それを日菜は、たったの一ヶ月でいとも簡単に踏み越えていってしまったのでした。
いったい何が違うのか‥
双子の私たちで‥こうも違うものなのか‥
私は自分の運命を呪わずにはいられませんでした。
しばらくして、私は部を辞めました。
日菜には勉強に専念したいから‥とだけ伝えました。
中学2年の冬のことでした。
95Res/50.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20