曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
1- 20
91:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 18:41:08.89 ID:VqWHRdm5O
「分かってる人は、そんな表情しないもの」

曜ちゃんの方が力がある。
だから、私から離れようと思えばすぐにでもできたはず。
だったら、彼女が意図してることは――。

「離れないって、言ったじゃない。私、曜ちゃんがどんな人でも、離れないって」

もう一度、彼女を抱きしめた。

「黙って、行かないで。私にだって、甘えていいんだよ」

「分かった風な事……ッひ……言わないで」

背中をポンポンと叩いてあやす。

「うん、ごめんね」

「もおっ……私の中に、入ってこないで……っ」

ちょっとよく分からない。

「うーん、いや」

「ひっ……――」

「そんなに泣かないでよ、曜ちゃん」

私を拒絶しながら、ボロボロ涙を流す。
いつの間にか、母親にしがみつく幼い子どものように、私を抱きしめ返していて。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice