88:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 17:42:46.02 ID:VqWHRdm5O
でも、憶測で疑うのはダメね。やめよう。
「今は、それが一番の楽しみよ」
おばあさんはリュックを背負い直した。
「じゃあね。気をつけて」
そして、とある更生施設へと入って行った。
「あ」
私は、そこで立ち止まった。
「ここだ……」
地図をもう一度確認する。
曜ちゃんは見当たらない。
窓は半分以上カーテンが閉まっていた。
あの後輩、どんな顔だったかな。
怒りに任せて飛び出したから、あんまり覚えていない。
関係者以外立ち入り禁止、と書かれた札を見やる。
入るに入れない。
ウロウロしていたら、変質者と間違われるかも。
監視カメラが設置されていて、もう少し離れようとした所、
「曜ちゃん……」
施設の玄関から曜ちゃんが出てくるのが見えた。
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