曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
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55:名無しNIPPER[saga]
2017/06/12(月) 00:02:22.31 ID:7LsMIviIO
「ずーっとこの夏が続けばいいのになあ〜」

「青春っぽい、それ」

「みーんな、変わらず、ずっとこのままがいいなあ〜」

「そうだね、千歌ちゃん」

変わりたい。
そう言っていた彼女が、そんな事を言っている。
それは、幸せな事だと思った。
千歌ちゃん自身が、今、そう思ってくれているなら、どんなに嬉しいことだろう。

「ただね曜ちゃん、そんな時でも前に進まなくっちゃならないみたい」

「……梨子ちゃんから、何か聞いたの?」

「え、何を?」

千歌ちゃんがキョトンとする。

「何も、聞いてないの?」

「そ、そんなこと言われても、何の事?」

強い口調になってしまった。反省。

「ごめん」

これ、もしかして千歌ちゃんの特攻?
もしや、さっきの電話が――。

「曜ちゃん?」

「あ、なんでもない」

「そう、でね、ここいらでハッキリさせよう! 曜ちゃん! 私に何か言いたいことない!?」

また、ずいぶんと正面から。


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