27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 12:05:28.93 ID:Cywbi/sD0
千歌ちゃんは謝って欲しいのかな。
違うよね。
辛い気持ちに、整理がついてないんだよね。
分かるよ。
私には同情する資格なんてないけど。
千歌ちゃんのために、何かしてあげることはできないけど。
一人、辛さを抑え込むあなたは、本当にすごい。
「千歌ちゃんは、すごい……」
海に語る。
「好きだって認めることもすごいし、それをちゃんと言葉にして伝えることができるのもすごいし……羨ましいよ。でも、そうやって、抱え込んでね、私に何も言ってくれなくなるのは……いやだな。私の事、曜ちゃんの事、周りの事、傷つけないようにって思って、何も言わなくなっちゃうところは……嫌いよ。千歌ちゃん、私に嫌われたいの?」
そう言えば、千歌ちゃんが潜ってからもう1分以上は経っているのでは。
「ちゃんと、言って。自分のこと押し込めないで……千歌ちゃん」
さすがに焦ってきて、こうなったらと、足先から海に入ろうとした瞬間、
水面に水泡が浮かんで来た。
「ぷはっ!」
「千歌ちゃん!」
潮吹きするクジラみたいに飛び上がって来た千歌ちゃんが盛大に息を吸い込んだ。
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