26:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 11:27:24.65 ID:Cywbi/sD0
桟橋のギリギリまで来て、海の中に沈んだ千歌ちゃんを探す。
「千歌ちゃん!?」
千歌ちゃんの飛び込んだ所に波紋が広がっていた。
彼女は、落ち込んだりすると、海の中に潜る癖がある。
前に、ラブライブの得票数が0だった時もそうだった。
だから、今回もそうなんだ。
何がそうさせた?
誰がそうさせた?
私だ。
「ごめ……」
謝罪の言葉は途切れてしまう。
「千歌ちゃん……」
右手を揺らぐ海面に伸ばした。
海中から、見えているんだろうか。
このまま、落ちて、服のまま泳げる自信はあまりない。
それでも、このまま待っても、窓越しに二人で指先を触れ合わせた時のようにはいかない。
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