16:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 14:17:43.33 ID:l5/QKUUT0
身を守るように、自分の体を抱きしめる。
「ち、違います」
「変態でもさ、梨子ちゃんみたいな美人はね、許されちゃうんだよ。ずるいよねえ。私もし男の子だったら、変態でも梨子ちゃんに告白してたね」
「一言余計よ」
おもらしとか変態とか言いたい放題言ってくれちゃって。ちょっと傷つくんだから。
曜ちゃんの口にクッキーを押し込んだ。
「んぐっ」
テレビの方では、主人公のお侍さんが敵の忍者をバッタバッタと切り倒していた。
私も、今、曜ちゃんを切り倒してしまいたい気分だった。
なにより、余計な一言を反芻する。
男の子だったらって、なんなのよ。
「私は、美人だけど、好きになるのに性別は関係ないと思う」
「あ、そこは否定しない」
「せっかく褒められてるんだもん」
「梨子ちゃんって、カッコいいよね」
「もっと言ってくれていいよ」
曜ちゃんが言ってくれると、ちょっとした優越感で心地よい。
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