154:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:10:15.54 ID:bNB8Zs1kO
―――それから。
靴はサンダルで、
乗り物は自転車で、
私は全速前進で、
学校に向かった。
彼女は、学校にいた。
夕焼けの中、音楽室で、一人ピアノを弾いていた。
息を整える。
「梨子ちゃん」
「よ、曜ちゃん……ッ?!……って、風邪は大丈夫?!」
「うん」
「ど、どうしてここに」
「CD、聞いたからっ」
梨子ちゃんは、頷いた。
信じられないという顔で。
「へ、変なもの贈りつけて……ごめんねっ、あの」
「そんなことないよ」
慌てる梨子ちゃんが、私の心を揺さぶる。
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