153:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:56:03.78 ID:bNB8Zs1kO
「言うって、別に、私は……」
千歌ちゃん、そんなこと言わないで。
ずっと友達でいるから。
3人で。
「逃げるの?」
そういうことじゃ――。
カラカラとかすかにCDが回っていて。
もうすぐ、曲が終わりに近づいていた。
片方だけ挿していたイヤホンから、声が聞こえた。
『曜ちゃん、怒らないで聞いてね……』
なに。
『私、曜ちゃんが好きだよ』
夏の雲のように、
私の中に立ち上がっていく感情。
CDは数秒後に、止まった。
「逃げるの? 逃げないの? どっち」
千歌ちゃんが、言った。
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