146:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 00:40:03.63 ID:hVoKMaCTO
お風呂から出て、心ここにあらずな状態で、ろくに体も拭かないまま寝巻に着替えた。
梨子ちゃんをベッドに案内して、床で寝ようとしたら、無理やりベッドに引っ張られてしまった。
しょうがないから、その時は梨子ちゃんの隣に潜った。
電気を消して、目をつむる。
喋らなければ、ただ静かで。
梨子ちゃんの呼吸が気になってしまって。
しばらくして、梨子ちゃんが寝付いた頃に、私はタオルケットを一枚お腹にかけて床で眠ったのだった。
そんな状態も相まって、私は翌日、見事に風邪を引いていた。
「……ッ」
目覚めた時に、喉が痛くて声が出なかった。
とにかく体が寒くて、節々が痛みを訴えていた。
心配する梨子ちゃんをなんとか学校に送り出し、今、一人、ベッドに横たわっている。
SNSに、千歌ちゃんからスタンプとお見舞いの言葉が来ていた。
返す気力も無く、スマホを床にそっと置く。
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