147:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:23:17.14 ID:hVoKMaCTO
風邪なんか引くの、久しぶり。
体調管理には気をつけてたつもりだったのに。
一瞬の油断とやらが、命取りってやつだ。
喉の奥は焼けるように熱い。
夏なのに全身は寒くて寒くて、暖房の温度を上げても治まらない。
寝ようにも寝れるわけもなく。
昨日まですぐ隣にいた梨子ちゃんの残像が目の前にちらついていた。
梨子ちゃん。
想像の中で、彼女は笑っている。
こちらに手を伸ばして、頬を撫でてくれるのだ。
指を絡めるように手を握ってくれて。
現実は、違う。また、困らせた。気を遣わせた。
横を向く。
少しだけしわになったシーツ。
くぼんだ部分が、そこにいた証拠。
「こほッ……」
昨日、私は――何をしようとした。
甘酒のせい。
そう言ってしまうのは簡単だけど。
それで片づけてしまって、本当にいいのかな。
なんて、不誠実。
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