141:名無しNIPPER[saga]
2017/06/19(月) 01:25:03.85 ID:TqcAjD03O
一緒にいてくれると嬉しい。
手を握られると、恥ずかしくなる。
でも、繋いでると安心する。
「曜ちゃん、手出して」
「はい?」
水音が跳ねた。
梨子ちゃんの腕が伸びて、私の指の隙間に彼女の指が収まっていく。
「して欲しそうだったから」
梨子ちゃんが、目を細めた。
そうだ。
増えたんだ。
私の大切な人が。
信じても、離れていくかもしれない。
そう思うと、怖くなる。
だから、それ以上が分からない。
想像すらできない。
この気持ちは――。
みんなで楽しくするフリを止めよう。
私の中に、一人占めしたい醜い自分がいることを認めてあげないと。
この気持ちは――。
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