曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 12:38:23.10 ID:l5/QKUUT0
玄関でちょっと待たされて、足元にタオルを敷かれた。

「はい、ここに上がって。靴下脱いで」

「ごめんね、ありがとう」

と、片足で立とうとしたらふらついた。とっさに曜ちゃんの肩を掴む。
重心は定まらず、

「あ」

そのまま、視界が斜めに傾いて、曜ちゃんを押すようにして、

「わああ!?」

「きゃあ?!」

二人で床に倒れた。

「もお、何やってるのさ、あははは!! さっきから、梨子ちゃん、大丈夫っ……あはは!! 病み上がりで走ったりするからっ……ぷはは!!」

下敷きになった曜ちゃんが大笑いする。
私は曜ちゃんから体を離しながら、口を尖らせた。

「そんなに笑うことないじゃない!」

「だって、今日、梨子ちゃん、ついてなさすぎじゃん! あははは!!!」

それは、思った。

「もー、やだー! 曜ちゃんのせいだからね!」

「なんでさっ!」

「曜ちゃんが、めんどくさいから悪いのよっ!」

「ええっ、どういう意味っ?!」

思いっきり笑われたせいか、私はどこか吹っ切れたように言い放つ。

「うじうじうじうじして、その癖何にも言ってくれないから、私、最近睡眠不足なのよ!」

「そ、それと、梨子ちゃんの睡眠とどう関係が……ッ」

「察して」

「無理だよ!」

「……もう!」

私が睨むと、曜ちゃんの眉毛が下がった。

「あなたたち、玄関先で何遊んでるの?」

「「あ」」

曜ちゃんのお母さんが、洗濯物を運びながら私達を見下ろしていた。




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