12:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 12:00:46.16 ID:l5/QKUUT0
善子ちゃんらと別れ、妖怪のような音を立てて私は曜ちゃんの隣を歩いていた。
「なんかさ、おもらししたみたい」
と、曜ちゃん。
「サイッテー……」
小学生か。
濡れた足を曜ちゃんのふくらはぎにすり寄せる。
「つめたっ、ちょ、やめてよっ」
逃げる曜ちゃんの後を追いかける。
「道連れよ」
「よ、妖怪おもらし梨子ちゃん……が追いかけて来るッ」
さらに聞き捨てならないことを言いながら、曜ちゃんは歩道を蛇行して私から逃げていく。
「ふふふふふ……」
「ひえ」
怯える曜ちゃんに加虐心がそそられてしまうのだけど、彼女は全く気付いていない。
結局、曜ちゃんの家まで10分くらい走って帰ってしまった。
「つ、疲れたわ」
「大丈夫?」
ほとんど平常運転な呼吸の曜ちゃんが憎らしい。
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