3: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:32:37.16 ID:7zKxpJxVo
「あれから結構経つんだよなぁ」
営業先から事務所に戻る途中、ふと輝子とのファーストコンタクトを果たした公園を通りかかる。三時のおやつ前だからか子供たちの遊ぶ声も聞こえず静けさの中で鳥のさえずりが聞こえるだけ。輝子はここをボッチによるボッチのための公園、と言っていたがなる程確かに静かに物思いにふけるにはいい場所かも知れない。アホ毛のキュートな熊本娘にここを教えてあげてもいいかもな。きっと週一で日向ぼっこをするだろう。言うほどジメジメした場所でもないし。
「今あいつがここに来ても、同じ事を言うのかな」
ジメジメした場所でひっそりと隠れてきた彼女を半ば強引に眩いステージに押し上げてから数ヶ月。今でも机の下のような暗く湿っぽい場所でトモダチのキノコ達と過ごす事がお気に入りらしいが、毒々しい光を浴びたステージに立てば唯一無二の存在となる。
星のように輝く子とはよく言ったものだ。二重人格とは違う、普段のぼっちな彼女もメタルでクレイジーな姿もどちらも星輝子というアイドルで、そのギャップに心臓をぶち抜かれる人が多いのだ。かくいう俺も、その1人なんだけど。
スマホを開いてツイッターを見ると丁度いいタイミングで輝子の写真が流れてきた。
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