2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/04(日) 17:40:37.95 ID:uS13NFUz0
「しかし変なもんに懐かれたな……」
夜11時。
俺は結局VOCALOIDと共に帰宅する羽目になった。
「しかし相変わらずなんも喋らんな……」
「……」
あんまり泥だらけだったので、帰宅した瞬間服を剥いて浴槽にぶち込んだ。
なんとも特殊な服だったが他のモノと一緒に洗っていいのだろうか。
「気持ちいいか?」
「……」
それは温かいシャワーに嬉しそうに目を細めた。
気持ちいいのは何となくわかるが、何も喋ってはくれない。動物でもワンとかニャ―位言うものを。
VOCALOIDってくらいだから歌でも歌うのかと思ってたが、期待はずれだったか。
「しっかしこの量の髪、今までどうやって洗ってたんだ」
「……」
うちのシャンプーを1/3ほど持っていったのは、それの持つ青緑の髪。
随分と軽い素材で作られているようで動く分には問題なさそうだが、手入れが恐ろしく大変そうだな。
乾かすだけでも1時間くらいかかりそうだな。
「そう言えばVOCALOIDって何食うんだ?」
充電できるようなプラグは身体についていない。
以前見たイラストではネギとか食べたりしていたが、まさか人間と同じものを食べて動くとか……
最近の科学ではここまで人間に近いロボットも作れるのか。
その柔らかい肌も髪も、喋る以外は全部人間だと思った。
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