高垣楓「他愛のない話」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 18:15:33.75 ID:5Cx8PCBlo


名前というのは、とても大切なものです。


例えばアーニャちゃんを見ていてもよく分かります。
あの難しい苗字よりも、アーニャ、と呼んであげた方が。
彼女の笑顔は、より温かく見えますから。

 「美優さんは、担当さんと仲良くなりたくないんですか?」

 「楓さんは、どうなんですか?」

 「私?」

持ち上げたコップの中身は、どこかへ消えていました。

 「……もちろん、仲良くしたいですよ。プロデューサーと」

 「どうしてそんなに拘るんですか」

 「どうして、って、それは」

流れのままに開けた口からは、言葉が滑り出てきてくれません。
不思議な沈黙がテーブルを満たして、冷えたコップは汗を零しました。

 「……すみません。変な質問をしちゃって」

 「いえ……その……こちらこそ」


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