高垣楓「他愛のない話」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 18:55:26.70 ID:5Cx8PCBlo

結局、そこから口数が萎んでいって、飲み会はお開きとなりました。
空き缶をまとめて袋に入れている間も、美優さんは何事かを考えたままで。

……無駄に色っぽい仕草ですけれど、本人は気付いているんでしょうか。


 「それでは、また」

 「はい。楓さんも、お気を付けて」

マンションを出ると、涼しい風が頬を撫でていきました。
物言えば、唇寒し……でしたっけ。


 「たかがき、かえで」


思えばこの名前とも長い付き合いになります。
高垣。かっちゃん。楓姉。
色々な人から、色んな風に呼ばれてきました。

こんな他愛もない事に、どうして一喜一憂してるんでしょう。
どうして私は、こんなに名前を呼んでほしいんでしょう。


 「……はぁ」


悩みの秋でした。



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