日野茜「文香ちゃんから別れたいと言われました」
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13:名無しNIPPER
2017/06/01(木) 12:31:13.77 ID:JJsq6z5I0
その場から離れたくなって、ふわふわとした頭で、亡霊のような足どりで電車に乗った。
走ることもできなかった。
いつの間にか家に着いていたのは、もう何度も茶壮に行って、体が勝手に覚えている証拠だった。
親がいない時間だったのは幸いだったかもしれない。
階段を上る動作は緩慢で、浮き足だっていたはずの足取りは鉛のように重い。
部屋に入るなり文香と一緒に選んで買ったショルダーバックを床に放り出し、吸い込まれるようにベッドへ。
ぼふん、と乾いた音がマットと枕から鳴る。
そして、一瞬の静寂。
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