2:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:31:31.88 ID:3uv3ojMy0
世界を繰り返して、出会いを繰り返して、別れを繰り返して・・・。
3:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:32:14.05 ID:3uv3ojMy0
4月の終わり。
花が少し残る葉桜を見つめながら、
まゆは公園で立ち尽くしていました。
4:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:33:32.36 ID:3uv3ojMy0
まゆの幸福。まゆの知らない、温かな明日。
まゆはそれを追い続けて、尻尾をくわえた犬のように、
その場をぐるぐる回り続けるのでしょうか。
5:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:34:25.57 ID:3uv3ojMy0
まゆは久しぶりに、まゆが知らない人に会いました。
明日も昨日も繰り返していると、
まゆにとっては“見知らぬ”人はいなくなっていくのに。
6:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:35:48.03 ID:3uv3ojMy0
「さっ、佐久間さん!」
「はい」
男の人は、少し上擦った声をあげました。
7:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:36:35.31 ID:3uv3ojMy0
緊張して縮こまっていたかと思えば、
急に大胆なことを言う。不思議な男の人。
でも、まゆはこの人とは付き合えません。
8:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:37:34.75 ID:3uv3ojMy0
アイドル。
キラキラ輝いて、見る者全てを魅了する存在。
みんなを笑顔にする、魔法使いのような存在
9:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:38:45.02 ID:3uv3ojMy0
でも普通の少女では、アイドルにはなれませんでした。
初めてのオーディションの結果は散々でした。
歌の歌詞は間違え、ダンスではつまずき、
10:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:39:48.43 ID:3uv3ojMy0
でも、プロデューサーさんは私を引き止めました。
いえ、引き止めてくれたんです。
11:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:42:26.84 ID:3uv3ojMy0
念願のアイドルデビューの後は、私は夢見心地で毎日を過ごしました。
お仕事は楽しい。
他のアイドルの子達もみんないい子ばかり。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 21:43:47.33 ID:3uv3ojMy0
ある日、まゆはプロデューサーさんと
一緒に外を歩いていました。
「プロデューサーさんの血液型って、B型ですか?」
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