6:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:14:08.56 ID:k4J2UGZx0
青島「なーに朝から威張ってんだあいつ」
すみれ「そういうお年頃なんじゃないの?」
我先にとコーヒーを飲み始める署員達を尻目に、言われるまでもなく既に命令を実行に移していた青島とすみれは、陰口を囁き合う。
まあ、真下の奇行は今に始まったものではないので、気にするだけ無駄だろう。
結局そう結論付けて、仕事に戻ろうとした彼らの肩を、何者かがポンポンと叩く。
何用かと二人揃って振り向く。
するとそこには、懐かしい顔ぶれがいた。
神田「僕が署長だった時には、あんな無茶な命令はしなかったよね?ねえ、秋山くん」
秋山「おっしゃる通りで」
神田「君もそう思うだろう?袴田くん」
袴田「ごもっとも」
退職した神田元署長と秋山元副署長に付き従うのは袴田現副署長である。姿が見えないと思ったら、どうやら朝から接待していたらしい。
ちなみに神田と秋山は現在、和久と同じく退職者再雇用制度によって指導員として後進の育成に当たっている。もっとも和久はともかく元署長と元副署長に教わることなど無いに等しい。
署員達は彼らを反面教師と位置付けていた。
真下「また来たんですか、神田元署長」
真下がやってきて、嫌味がましく非難する。
神田達も敵意を露わに、剣呑な雰囲気だ。
神田「随分なご挨拶じゃないか真下くん」
秋山「我々は指導員として、後進の育成を……」
真下「余計なことはしないで、応接室でコーヒーでも飲んでいてください。袴田副署長、彼らのことは任せましたよ」
袴田「お任せ、下さい。では、こちらに」
結局現署長の権力には勝てずに、神田達は袴田に連れられて悔しそうに応接室に軟禁されることとなった。本当に何をしに来たんだか。
38Res/41.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20