7:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:17:35.29 ID:k4J2UGZx0
そんなひと騒動が終わった後、青島達署員はひたすら書類仕事に黙々と取り組んだ。
刑事課が出動する事件など、早々起こらない。
ましてや強行犯係ならば尚更だ。
大抵は街の交番がなんとか解決する。
だから平時はこうして過去の事件における情報や報告を整理するのが彼らの仕事だ。
それは平和の証拠なれど、とても退屈である。
常に胸が熱くなるような事件を追い求める青島のような熱血刑事にとっては、拷問に等しい。
しかし、そんな束の間の平穏は……
あっさりと終わりを迎えた。
『キャアアアアアアアアアッ!!!!』
署内に悲鳴が響き渡る。
耳をつんざく、まるで断末魔のような金切声。
その声を受け、咄嗟に身構えるのは刑事の性。
椅子から立ち上がり、姿勢を低くしながら悲鳴の出所を探る。どうやら、通路からのようだ。
青島「緒方!行くぞっ!!」
緒方「は、はいっ!!」
ようやく巡り会えた事件に胸を高鳴らせながら、青島は緒方を連れて現場へと向かった。
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