22: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:18:59.15 ID:ktaiMC2E0
百合子「はっ!」
ダメ、ダメよ百合子 いつまでもこうしていたら
私は我を取り戻し、名残惜しくも杏奈ちゃんのほっぺから指を離して、杏奈ちゃんの様子を観察します
23: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:19:49.93 ID:ktaiMC2E0
百合子さんに触れられるまで、どきどきして、胸の音がうるさくて、その音が百合子さんに聞こえちゃうんじゃないかって
でも百合子さんの細くて綺麗な指に触れられたら、何故かとっても落ち着いて……
もっと触って欲しい、ほっぺをぷにってするだけじゃなくて、手のひらで撫でて、そのまま……
24: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:20:38.17 ID:ktaiMC2E0
杏奈ちゃんの安眠を確認した私は再び杏奈ちゃんのほっぺたをつんつんしてみました
百合子「はわわ〜……」
二回目で慣れたのは触れるまでの行程、杏奈ちゃんのほっぺたの感覚は慣れるわけも無く、またもや私の心を極楽浄土に連れていくのでした……
25: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:21:15.43 ID:ktaiMC2E0
海美「ゆ、ゆりりん!?」
杏奈「杏奈…… 寝ちゃってたんだ……」
海美「あっ!? また起こしちゃってごめんねー! 今度から静かに入ってくるから!」
26: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:21:45.93 ID:ktaiMC2E0
その後私は自分の行いを思い返し、またもや激しい後悔に襲われるのです
少女の寝込みを襲うなど悪鬼羅刹、悪の魔王の行いに違いありません
私は欲深く誘惑に簡単に負けるような弱い人間であることは自覚していましたが、まさかここまでとは……
27: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:22:24.90 ID:ktaiMC2E0
今日お仕事の予定があるのは私と杏奈ちゃんだけ、それに何やら向こうの都合でお仕事の前に1時間くらい事務所で待機と言われています
杏奈ちゃんはまたまたおねむで、ちょっと揺すったくらいでは起きそうにありません
完璧です、私が杏奈ちゃんの寝込みを襲うお膳立てが完璧になされています
28: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:23:15.93 ID:ktaiMC2E0
百合子「私…… 杏奈ちゃんのことが好き…… なの?」
今まで杏奈ちゃんと一緒に居ることが当たり前過ぎて考えもしなかった発想、杏奈ちゃんのことが『好き』…… ?
百合子「え、嘘、そうなの? だ、だって杏奈ちゃんは女の子で 私も女の子で えとでも女の子同士で好きになることもある…… のかな……?」
29: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:24:06.01 ID:ktaiMC2E0
杏奈は…… 悪い子です
眠ってると百合子さんが普段より杏奈に興味を持ってくれるから、百合子さんの頭の中を杏奈で埋められるから
だから百合子さんの前で眠ったふりをして、百合子さんに触ってもらうのを楽しんでいます……
30: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:24:45.71 ID:ktaiMC2E0
杏奈ちゃんの寝顔を見つめながら、杏奈ちゃんのことをずっと考えても、この胸の熱さの正体はわかりません
これは純粋で清らかな『恋』なのか、歪で醜悪な『欲』なのか
私はひとつ、この気持ちを確かめる方法を思い付きました
31: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:25:14.95 ID:ktaiMC2E0
ここまでの思考で頭がオーバーヒートしたのか、今回のファーストタッチはいやに積極的で、特に抵抗も無く杏奈ちゃんのほっぺたをすりすりすることができました
ほっぺをすりすりしながら見下ろす杏奈ちゃんの顔は穏やかで、私が一人こんなにも葛藤と巡遊を続けてることなど全く知らないのでしょう
杏奈ちゃんの頬に手のひらを重ね、軽く揉みながら、撫で下ろします
32: ◆KakafR9KkQ[sage saga]
2017/05/31(水) 00:25:51.25 ID:ktaiMC2E0
私は手を離し、少しずつ自分の顔を杏奈ちゃんの頬に向け下ろしていきます
顔を近付けると漂うシャンプーの香り、そしてその中に僅かにある、私の心を掴んで離さない…… 杏奈ちゃんのにおい
女の子のにおいはいったいどこから出ているのでしょう? もしにおいの元があるのなら私はそこの香りをずっと嗅いでいたいです
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