【モバマス】てるてる坊主に赤いリボンを【百合注意】
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◆ZDnQS3y4DE
[sage]
2017/08/19(土) 15:58:36.92 ID:+BXPsLj6o
背中合わせで布団に入ってから何分か経った辺りでまゆさんが口を開きます。
まゆ「……今日で終わりなんですか?」
幸子「……そうですね、節目にはちょうどいいでしょう。」
まゆ「まゆは迷惑でしたか?」
幸子「そんなことはありません。ボクはとても楽しかったですよ。」
まゆ「なら、まだ続けましょうよ。まゆはずっと一緒に居たいと思ってますよ。」
幸子「でももうすぐまゆさんはボクが邪魔になると思います。」
まゆ「そんなこと……。」
幸子「まゆさんはもうプロデューサーさんの代わりはいらないでしょう?あなたは新しい恋ができるし、その人と一緒に暮らしたいと思うはずです。」
まゆ「それは幸子ちゃんじゃだめなんですか?」
幸子「あなたが毎朝おはようと声をかけたかったのはボクでしたか?一緒に食卓を囲んで食事をしたかったのはボクでしたか?駅でいってらっしゃいと言って別れたかったのはボクでしたか?」
まゆ「それは……。」
幸子「ボクはプロデューサーさんの代わりでしかありません。あなたの大切な人じゃないんですよ。」
まゆ「……幸子ちゃんは平気なんですか?まゆがいなくても。」
幸子「生きたまま死ぬよりマシですよ。ボクがいらなくなった後の世界を自分で見るよりも。」
まゆ「なら、どうしてあの日、まゆを助けたんですか?幸子ちゃんはまゆが欲しかったんじゃないんですか?」
幸子「ええ、ボクはあなたが居なくなるのがイヤでした。あわよくば壊れかけたあなたに付け込んで、あなたをボクのものにしたかった。ボクだけを見てくれる人にしたかった。」
まゆ「なら、そうしてください。まゆをひとりじめにして、まゆを閉じ込めて、まゆを縛り付けて……まゆが幸子ちゃんのことを要らなくなるなんて言わないで。」
背中越しにまゆさんが震えているのがわかりました。声の調子から涙を流しているのもわかります。
まゆ「まゆはもうプロデューサーさんのことはいいんです。毎朝のおはようも幸子ちゃんに言いました。朝ごはんも幸子ちゃんのために作りました。いってらっしゃいだって幸子ちゃんが帰ってくるのを楽しみにして言ってるんですよ。」
でもボクにはどうすることもできません。
幸子「ダメなんですよ、もうボクはまゆさんに見てもらえてるように思えないんです。」
きっとこれはボク自身の病気ですから。
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