567:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 01:01:53.04 ID:+OJS5t9rO
王女「あなたの娘になった覚えはありません」
老人「お主も儂から生まれ出た一つだ。娘と呼ぶことに差し支えはあるまい」
王女「……その者の意識はあるようですね。残り僅かのようですが」
老人「うむ、器に選ばれただけのことはある。今の儂では破ることは出来ぬだろう」
老人「しかし老いた器の意識など直に霧散する。現に儂は儂自身の言葉で話している」
王女「………」
老人「これが消えた時、儂は再臨する。この者の比ではない、若く強靱な器を得て……」
王女「……なる程、そういうことですか」
騎士団長「(まるで意味が分からん。王の輪転器とは姫様のことではなかったのか?)」
老人「否、王の輪転器はその娘…王女ではない」
騎士団長「!!?(やはり読まれている? しかし、心を読むなどーー)」
老人「不可能ではない。自らが不可能であるとするから不可能なのだ。本来ならば全ては…まあ、よい………」
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