市原仁奈「かいじゅうの気持ちになるですよ」
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13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/28(日) 00:11:08.01 ID:Xsmhs4DWo
懐かしいな、俺は中学の時に歌ったが


14: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:13:09.66 ID:Rwhrm4/q0
 「そうだよな。おれも怪獣はいいやつだと思う」

 彼女の笑顔につられて微笑みながら、言葉を続ける。

 「なら、こう考えられないか。怪獣は海に遊びに行ったんだって」
以下略 AAS



15: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:13:56.01 ID:Rwhrm4/q0
 「仁奈だって、仕事で色んなとこに行くだろ? でも仁奈は、仁奈の家に帰ってくる」

 「きっと怪獣は、海を見に行ってそこで友達を作れたら、また帰ってくるつもりだったんじゃないかな」

 そう言うと、彼女も頷いた。
以下略 AAS



16: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:15:52.07 ID:Rwhrm4/q0
 「……仁奈はですね、さっきまで、かいじゅうのことをあんまり好きになれなかったでごぜーます」

 「だって、自分の住んでいる家を出て行ってしまう歌だったです」


以下略 AAS



17: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:16:49.00 ID:Rwhrm4/q0
 「ありがとうごぜーました! 仁奈すっきりしたですよ!」

 彼女がぺこりと頭を下げる。

 「うん。おれも楽しかったよ」
以下略 AAS



18: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:18:57.22 ID:Rwhrm4/q0
 見渡す限りの砂に囲まれた怪獣は、海を求めて歩き出した。

 果てしない距離を一匹で。心が折れてしまいそうになる度に、自分の足跡を振り返り、決心を固めたのだろう。

 そうして行きついた海は、しかし怪獣の帰るべき場所なのだろうか。
以下略 AAS



19: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:20:06.53 ID:Rwhrm4/q0
 バラードという言葉は、抒情詩を差して使われることが多い。

 決してしとやかではない曲調ではあったものの、あれがバラードを名乗る気持ちはわかる気がした。



20: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:21:12.94 ID:Rwhrm4/q0
 砂漠に住んでいた怪獣は、今頃どこにいるのだろうか。

 ちゃんと海を見つけ、人を愛せているだろうか。

 それとも、孤独はあれど安寧もまた存在する砂漠に帰っているだろうか。
以下略 AAS



21: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:22:27.31 ID:Rwhrm4/q0
 以上になります。
 ありがとうごぜーました。


22:名無しNIPPER[sage]
2017/05/28(日) 00:50:46.00 ID:Xsmhs4DWo
蛇足かもしれないけど

https://www.youtube.com/watch?v=_9VCTbHXfOQ



23:名無しNIPPER[sage]
2017/05/28(日) 02:12:00.05 ID:e4dpnk1Co

なんか、好きだぜ


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