14: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/05/28(日) 00:13:09.66 ID:Rwhrm4/q0
「そうだよな。おれも怪獣はいいやつだと思う」
彼女の笑顔につられて微笑みながら、言葉を続ける。
「なら、こう考えられないか。怪獣は海に遊びに行ったんだって」
「あそびに、でごぜーますか?」
「そう、砂漠を捨てたといっても、海に行って飽きるくらい遊んだら、また帰ってこようと思ってるんじゃないかって」
続く歌詞には、太陽に昇るたつまきを涙を流しながら見つめた怪獣は、東の方角をめがけて歩き続けたとある。
自分の足跡に両手を振りながら、朝も昼も夜も。
進んだ先にあるともわからない海を目指して歩いていくのは、不安があったのだろう。
砂漠の外に出るのは、怪獣にとって初めてのことだったのかもしれない。
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