3:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 01:25:10.95 ID:75Z9akeZ0
「……? ロッカーが開いてる」
ーーオレが蹴り開けた物も含めて、それらはほとんどが開かれていた。たった一つを除いて。
ーーまるで……【オレ以外にもそこに閉じ込められていたかのように】。
「どういうことだ……? なんかのイベントか、またPがなんかやらかしてるのか」
ーー文句を垂れ流しながら、オレは側にあった小さなテーブルに目を向けた。
ーーそこには一枚の紙が貼り付けられていて、手書きで【多目的室に集まってください。お待ちしています】とある。
「……どこだよ」
ーーぼやきながら、オレはとりあえず外に出ようと扉に手をかける。
ガコン!
ーー……びっくりした。
ーー唯一開いてないロッカーからの音のせいで、変な声が出た。
ーー心臓がバクバクと高鳴り、ジッとそのロッカーを見つめる。
「だ、誰だ?」
ーー問いかけてみるも、返答はない。ただ、ギシギシという擦れる音が響く。
ーーどうやらロッカーの扉の調子が悪いらしく、オレの時はすんなり開いたがこちらは開きづらいようだ。
ー少し怖いが、人が入っているのなら仕方がない。手伝うしかない。
ガチャ!!
「きゃっ!」
「うわっ!」
19Res/11.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20