森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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5: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/22(月) 22:58:32.11 ID:kn3gGM8E0

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 ふわふわと、なぜだかいい気分。森の中で、ハンモックにゆらゆらと揺られるような。眠りに入る直前の、夢と現実がごっちゃになった、私の好きな時間。

「んぅ…すぅ…。」

 どこからか、匂いがします。心地いいような、安心するような、ずっとかいでおきたいような。

「えへへぇ…んにゃ?」

 そこで、目を覚ましてしまいます。外は相変わらず雨音がうるさい。そして、何故かひんやりとした風が私の体をなでます。

「あ、起きちゃった?ごめんね。」

 目の前には、プロデューサーさんの顔があって。体は、プロデューサーさんに抱きかかえられていて。いわゆる、お姫様だっこなるものを私はされていました。

「…………………!!?!??!?!???!????!!」

プロデューサーさんと目が合ってしまいました。顔は、今までで一番近い。

「ふぎゃ!」

動揺して、少し暴れちゃって、ドシンと、お尻から落ちてしまいます

「乃々ちゃん!?大丈夫!?」

 プロデューサーさんも目の前で、ぶつけて痛いお尻をさすります。でも、尻もちをついてしまったことよりも。知らない間にお姫様だっこをされていたなんて、恥ずかしすぎます。

 いや、嬉しくないわけじゃないんですよ?でも、私的には、もうちょっとムードとか…いやいや、何を思っちゃってるんですか私は。

「も、もう大丈夫です!もりくぼは一人で帰ります!もりくぼは一人で歩けます!!」

 そう言いながら、恥ずかしさとプロデューサーさんから逃げるように私は走り出しました。

「そこ!!水たまり!」

「ほぇ?」

 プロデューサーさんの忠告を聞き終えることなく、私は足を滑らせ、水たまりの中にダイブしてしまいました。




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