森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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4: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/22(月) 22:57:57.09 ID:kn3gGM8E0


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「…終わったぁ〜!」

 ようやく片づいた。これで乃々ちゃんを寮まで送ることが出来る。長いこと待たせちゃって悪かったな。今度、何かお詫びをしないと。

「乃々ちゃん、待たせてごめん、帰―。」

 机の下に居る乃々ちゃんに声をかけ、のぞき込む。そこで、初めて気がついた。

「…寝ちゃってる?」

そういえば、途中から雷にも全く反応しなくなってたな。やるべき事に夢中で気がつかなかった。

「…うぅん…むにゃ…。」

乃々ちゃんは、とても気持ちよさそうに寝ている。起こすには忍びない。

「起こさないように連れて行こう。」

 双葉さんところのプロデューサーは、双葉さんが寝てしまったとき、抱っこして彼女を運んでいる。実際、何度かその姿も見たことある。僕も彼にならおう。仕事はともかく、体力と筋力に自信はある。

 幸い、今日は風が強いからか、乃々ちゃんは珍しくスカートじゃない。これならだっこ出来るな。

「よい…しょっと!」

「うぅ…えへへぇ…。」

起こさないように、慎重に慎重に乃々ちゃんの体をだっこする。軽い。これなら落とすことなく駐車所まで連れて行けそうだ。持ち上げると、心なしか、乃々ちゃんの顔が綻んだ気がする。いい夢でもみてるのかもしれない。

乃々ちゃんを起こさないように扉を閉めると、屋内だというのに冷たい風が吹いていた。

見ると、窓を一つ閉め忘れていたせいで、廊下に水たまりが出来ていた。乃々ちゃんを送った後、拭いておかないとな。そう思いながら長い廊下を、乃々ちゃんを抱え歩いた。




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