3:名無しNIPPER[saga]
2017/05/22(月) 10:38:54.95 ID:hpLgcjHU0
Case00 ・The Boy who Lived
1992年8月
クウェート
周囲に生きている人間はもう存在していなかった
立ち上る煙の合間に見え隠れするのは良く知る人間たちの亡骸だ
ーすべてを破壊された
街も
生活も………
がれきの山に一人生き残った俺自身の命も風前の灯火
迫ってくるイラク軍の足音がまるで死へのカウントダウンだった
手に持つ小銃の握把を握る手に力が入る
ー俺たちの生活に土足で入り込んで全てを踏みにじった連中に一矢報いてやる
既に何百の人間をこの手で葬り、そして多くの仲間を失った
この世に未練は無い
望みはただ一つ
この理不尽に抗って死ぬこと!!!!
身を潜めていた瓦礫から飛び出し、ここへ向かってきていた敵兵士へ銃口を向ける
突然飛び出してきた少年兵に驚いた様子の十数名の敵兵士は急いで持っていた銃を構え、迎撃しようとした
「うらあああああああああああああああ!!!!!!!」
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