ハリーポッターと機関銃
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19:名無しNIPPER[saga sage]
2017/05/30(火) 23:51:56.97 ID:v8lepwtm0
エスペランサ(さっきから父親の自慢とクィディッチとやらの話ばかりだ。だが、このマルフォイという奴は父親の自慢話はしても自分の自慢話はあまりしないように見える)

マルフォイ「それで純血が………」

エスペランサ「純血……ねえ」

マルフォイ「なんだ?」

エスペランサ「さっきから血の話ばっかしてるからさ。思い出したんだよ。俺も数多くの血を見てきた」

マルフォイ「???」

エスペランサ「敵も味方も、血を噴出して死んでいくんだ。それで、それでな。どいつもこいつも同じ色をしてやがる。肌の色に関係なく………血は赤かった。あんたは血統について誇りに思っているようだが、血統なんてものは下らない考えだよ」






  エスペランサの言葉をマルフォイがどこまで理解したかはわからない
  
  しかし、彼の話は11歳の少年を恐怖させるには十分だったようだ
  
  「ハリーポッターを探しに行く」と一言残してマルフォイと2人の重戦車はコンパートメントから逃げるように去っていった
  
  
  
エスペランサ「ハリーポッター?」
  
  ハリーポッターという名前には聞き覚えがあった
  
  ダイアゴン横丁でも、キングスクロス駅でも嫌というほど耳にした名前だ
  
  それに、魔法界入りする前に教養として身に着けた知識の中にも彼の名前は確かにあった


エスペランサ「確か………闇の魔法使いをぶっ潰したんだっけか?」


  今の魔法界の平穏を作り出した人間

  それがハリーポッターであるようだ

  近代魔法史という書籍にそのようなことが書いてあったと記憶する


エスペランサ(ハリーポッターか。少し興味がある。会いに行ってみるか)


 そう言って彼はコンパートメントを後にした





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