梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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64:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 22:43:43.86 ID:gLUqfg7f0
次の日、私と梨子ちゃんは何も無かったように教室で会話していた。
千歌ちゃんは私たちの間で起こった出来事に勘付くことはなかった。
放課後、飛び込みの後輩にアドバイスを求められたので、後で合流すると伝えて1年の教室へ向かった。

たぶん、今日は梨子ちゃんの新曲お披露目会。
後半に歌詞とか振付とか話し合うと思うから、それに間に合うように行ければ大丈夫。


「先輩、曜先輩! いた、いたたた!?」

「大丈夫、キミ柔軟性高いんだから、これ生かさないともったいないよ。さ、じゃ、さっき私が確認した所やってみようか。あと、踏切りで台に体が当たるかもって恐怖心は、慣れるしかないから何度も練習あるのみだね!」

「そんな簡単に言わないでください……」

後輩ちゃんは、柔軟性はあるのだけど度胸がない。
でも、私に憧れて高飛び込みの世界に飛び込んだって言っていたので、素直にすごいなと思った。
憧れても、高飛び込みを始める人って言うのは少ない。特に女の子は。

「慣れたら、えび型の練習もしていこうね」

「ふあ、ふあい……」

ストレッチでフラフラの後輩ちゃんの頭をポンポンと撫でる。

「なんだか始めた時より、良い顔になってきたよ!」

「そ、そうですか……?」

「うん。最初はモヤシみたいな子だなって思ったもん」

「もやし……。そうですね、私、弱肉強食で言うと草食動物にすら食べられる側だと思います」

「そ、そこまでは言ってないけど、自信は後からついてくるものだから、今から少しづつだよ! ね!」

「……ありがとうございます」




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