47:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 01:40:59.24 ID:hMuE1s630
「恋人として……か。なら、私」
急に潮風に鼻がむずむずして、
「私……曜ちゃんが好き」
48:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 01:48:48.18 ID:hMuE1s630
「成就して、戻れなくなるのがいいのか、それとも今のままがいいのか……どっちだろ」
梨子ちゃんが言った。
「結婚のこと?」
49:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 01:57:34.86 ID:hMuE1s630
「ね、教えて。私、責めたりなんてしないから、梨子ちゃんは何を迷ってるの……?」
私は梨子ちゃんの横顔を覗く。ぎょっとした。泣いていた。
「り、梨子ちゃん、どうしたの」
50:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:04:19.91 ID:hMuE1s630
しばらく、背中をさすってあげた。その内に落ち着いたようで、涙も止まった。
「はー……」
頭を抱える梨子ちゃん。
51:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:13:38.54 ID:hMuE1s630
いつもの調子を取り戻しつつある梨子ちゃんにほっとする。
鼻をすすりながら、梨子ちゃんが、
「今日は、ありがと。付き合ってくれて」
52:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:20:50.28 ID:hMuE1s630
そう言えば、入り口にソフトクリーム売ってたっけ。
「梨子ちゃん、ちょっとお手洗い行ってくるから、一人でお留守番できる?」
「できる……」
53:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:29:10.80 ID:hMuE1s630
一歩引いてしまって、関係を進めようとしなかった。
なら、今の結果は当然だと思う。仕方がないと思う。
「おじさん、ソフトクリーム二つください」
54:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:39:04.82 ID:hMuE1s630
梨子ちゃんはまだハンカチを目元に当てていて、私が砂利を踏んだ音にびくりとした。
「はい、どうぞ」
「え、あ、曜ちゃん……ありがと」
55:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:57:53.33 ID:hMuE1s630
「ありがと、もう、平気だから」
小さな舌でクリームを舐める。
それは強がりだ。分かってしまうくらいには、今日は梨子ちゃんはどこかおかしかった。
素直になって欲しいし、千歌ちゃんみたいに何でも話して欲しい。
56:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:58:24.37 ID:hMuE1s630
今日はここまで
また
57:名無しNIPPER[sage]
2017/05/29(月) 03:10:17.14 ID:MwrA5p+ho
ここからどうなっていくか楽しみ
勢いよく胸くそというのが、どのくらいのことなのか
148Res/108.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20