49:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 01:57:34.86 ID:hMuE1s630
「ね、教えて。私、責めたりなんてしないから、梨子ちゃんは何を迷ってるの……?」
私は梨子ちゃんの横顔を覗く。ぎょっとした。泣いていた。
「り、梨子ちゃん、どうしたの」
「ばか、ばか曜ちゃん……」
「ええッ」
ポケットからハンカチを取り出す前に、梨子ちゃんが私の胸に抱きついて嗚咽を漏らし始めた。
人目もあって、私は抱きかかえるようにして、端っこのベンチに座らせる。
「よしよし」
「子ども扱いしないで」
「子どもじゃん。人目も気にせず泣き出しちゃうようなさ」
「だって、止まら、なくて」
ハンカチで目元を拭ってやる。
「なんで、泣くの、もお」
148Res/108.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20