梨子「曜ちゃん、怒らないで聞いてね」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 22:00:14.53 ID:tRZUKNjf0
※鍵カッコないとこの話し読み難いのでつけます



「え、あ、あの」

「びっくりするよね。普通はそうよ。ねえ、千歌ちゃん、まだ早かったんじゃ」

梨子ちゃんは、そう言って、いつもと違う距離感で千歌ちゃんの腕を握っていた。
私は、そんな触り方を今まで見た事がなかった。

「そ、そうだよ! お、驚いたよーそろ……」

私は続けた。

「全然、気づかなかった! もお、言ってくれれば、お昼とか、練習の時とか、もっと遠慮したのに!」

「ごめんなさい。曜ちゃん、知ったら傷つけるんじゃないかって」

私は、梨子ちゃんの手を握る。

「そんなことないよ! この曜ちゃん、愛のキューピッドになりますぞ!」

と、私はハートマークを指作って、それを打ち抜く仕草をした。

「も、もお〜曜ちゃんってば、からかわないでよ!」

千歌ちゃんが照れながら、私をぽかぽかと叩く。

「あいたた、でも、そっか……二人とも、一緒にいること多かったもんね。それに、千歌ちゃんのこと好きになっちゃう気持ちわかるよ。だって、優しいもん」

「ち、違うの曜ちゃん。私が、梨子ちゃんに惚れてもうてですね……」

千歌ちゃんが顔をさらに赤らめる。
そんな表情も、私は初めて見た。

「あ、あれ、そ、そっか。やるな、梨子ちゃん!」

「やだ、もう。別に自然と言うかなりゆきというか」

梨子ちゃんがそう言うと、千歌ちゃんが頬を膨らました。

「え〜、それだと、仕方ないように聞こえるんですけども……」

「あら、そんな風に聞こえたならごめんなさい」

梨子ちゃんが笑って、千歌ちゃんの頭を撫でていた。
なんだか、二人が遠い存在のように感じられた。

「でも、私付き合ったこととか無くて、千歌ちゃん、これから色々教えてね」

「え、千歌もないし……よ、曜ちゃん〜」

「待って待って、私だってないよ。だいたい、そういうのは、二人でなんとかするものでしょ」

梨子ちゃんと千歌ちゃんが顔を見合わせて、それもそっか、と呟いた。



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