森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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◆t6XRmXGL7/QM
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2017/06/12(月) 23:33:15.01 ID:Slcx/zS50
どれくらい走らせたでしょうか?吹雪の中は視界が悪いからソリに乗っても全く景色が代わり映えせず、退屈でさえありました。
火の小鳥たちを目の前にに侍らせて、勢い付いている吹雪の雪粒からもりくぼを守らせます。
そうしているといきなり雪の狼がキャウンと鳴いて、見当違いの方向へ跳ね飛ばされてしまいました。
以下略
AAS
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◆t6XRmXGL7/QM
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2017/06/12(月) 23:34:03.54 ID:Slcx/zS50
もりくぼは禁じ手を使うことにしました。
疲れるのでたまにしかやらないことなのですが……今日は止むを得ません。
「すぅー……はぁー……」
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AAS
52
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:35:12.91 ID:Slcx/zS50
そして向き直ってギョッとしたのです。
さっきぶつかった、岩のようなものは、岩でもなんでもなく、銀色の硬い何かでできた立方体のオブジェでした。
そして焦げた木から生えてきたのは銀色の棘。芝生は銀色の鋭い針となり、森久保が靴を履いていなければズタズタにされていたでしょう。
曇天の空はすぐに晴れたと思ったら音を立てて六角形に規則正しく割れ、小さな太陽がそこからいくつもいくつも覗いていました。
以下略
AAS
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◆t6XRmXGL7/QM
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2017/06/12(月) 23:35:46.21 ID:Slcx/zS50
そして。
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AAS
54
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:36:12.33 ID:Slcx/zS50
もりくぼの顔。もりくぼの目。
55
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:36:41.48 ID:Slcx/zS50
ハッとした瞬間、景色は一点に集約され、いつもの黒と白の扉の前に立っていました。
木の葉ではなく、銀色の針が集まって、いつもの皆さんを形成していました。
以下略
AAS
56
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◆t6XRmXGL7/QM
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2017/06/12(月) 23:37:07.70 ID:Slcx/zS50
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
頭痛と目覚め。いつものように現実に帰ってきて、体を起こすと、ちょうど凛さんは眠りから目覚めたようでした。
ぐーっっと伸びをして私の方に振り返ると。
「おはよう、乃々。乃々も寝てたんだね」
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AAS
57
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:37:55.28 ID:Slcx/zS50
〜〜〜〜〜
自宅の鏡で、今もりくぼはもりくぼと対峙しています。
昨日までとは全く違って、鏡の奥の自分の顔を、鼻を、口を。
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AAS
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:38:32.60 ID:Slcx/zS50
どうして昨日までできなかったんだろう。
できてしまえばなんてことはないのに。
でも、最初のステージは乗り越えました。
あとは他の人と顔を合わせることができれば、第一ハードルはクリアです。
以下略
AAS
59
:
◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:39:00.56 ID:Slcx/zS50
そして鏡は相変わらず、無表情でこちらを見つめるもりくぼを映し出していました。
以下略
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