森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/06/12(月) 23:35:12.91 ID:Slcx/zS50
そして向き直ってギョッとしたのです。
さっきぶつかった、岩のようなものは、岩でもなんでもなく、銀色の硬い何かでできた立方体のオブジェでした。
そして焦げた木から生えてきたのは銀色の棘。芝生は銀色の鋭い針となり、森久保が靴を履いていなければズタズタにされていたでしょう。
曇天の空はすぐに晴れたと思ったら音を立てて六角形に規則正しく割れ、小さな太陽がそこからいくつもいくつも覗いていました。
森が、おかしい。
森の森から力を借りたから?それとも他に何かあったっけ?
もりくぼはうろたえました。が、森に飲まれるわけには行かないので踏みとどまって、努めて冷静であろうとしました。
地面は銀色。岩も銀色、焼け焦げた木からグロテスクに生えている分岐の多いいびつな棘も銀色。
靴を硬く底が厚いものに変えて、バキバキと針を踏みつけながらもりくぼは変わり果ててしまった森を探索し始めました。
太陽からの光が乱反射して、四方八方から光が飛んできます。これがやかましくて仕方がありませんでした。
光を遮るために曇らせることはできても、細かく分散された太陽の光は薄い雲を透かすことができず、視界を暗くしてしまうのです。
目を眩しげに細めながら、もりくぼは銀と木が混在し、密生する森の中へ進んでいきました。
棘の森の中をしばらく歩くと、地面を覆っていた針は次第に群生するようにかたまって現れるようになり、むき出しの地面も見えてきました。
群生する針が次第に大きく太いものになり、もりくぼの身長ほどの霜柱のような立派な棘が林立するようになってきました。
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