264: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/06/10(土) 00:24:43.64 ID:FlYyk/PAO
男「まさか……女さんは……」
父「正直に言って、分かりません」
父「私は、娘の担当医ではありませんので、何とも言えませんが……」
父「学者として、娘が助かる確率は……4割あればいいところかと考えております」
男「……助かる?」
男「だって女さんは……移植手術が必要だと……」
父「あの子の症状は、移植せずとも助かるのです」
父「……と、ここ最近の研究で明らかになりましてね」
男「本当……ですか? ……彼女は助かるんですか!?」
父「わからない……としか」
男「そんな……アンタ学者なんだろ! どうにかできないのかよ!?」
父「……そうですよ」
父「私は、あの子の父親です」
父「必ず、助かる……そう言いたいですよ」
父「でもね。こればかりは、どうしようもない」
父「ただ……全てを尽くしてきたという、自負はあります」
父「あとは、天命を待つばかりですよ」
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