男「余命1年?」女「……」
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265: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/06/10(土) 00:25:54.16 ID:FlYyk/PAO

男「……助かる、かもしれないんですね」



男(この絶望的な状況で、たった一つ見えた、一筋の光だ)

男(こんな状況で……俺は何一つ、力を添えることもできないなんて)



父「言い忘れていました」

父「以前、娘から預かったものがあります」


男「……え?」

父「娘に、もしもの事があれば、貴方に渡して欲しいと……」


差し出されたものは、クリップで止められた原稿用紙の束だった。


男「これ……は?」

父「小説……でしょうね。あの子が書いたものです」

父「貴方だけに読んでもらいたいと言っていました。ですから私は、目を通してはいません」


父「どうか……読んでやってください」


男「……ええ、勿論です」



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