島村卯月「ご注文は?」
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79: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/26(月) 00:02:30.28 ID:0xEoGNoO0

 *


……ようやく、奈緒ちゃんの説教が終わりました。

たしかに、尊敬をお金で買うのは限りなく虚しいですね。


卯月「うぅ、でもじゃあどうすればいいの?」

奈緒「だからそれはあたしも知りたいって。……ていうか、卯月はそれなりには尊敬されてると思うぞ」

卯月「ほんと?」


それなりと言うのが気になりましたが、私の心に光が差し込みます。


奈緒「ああ。あたしが凛と未央に遠回しに訊いてみるよ」


そう言うと、奈緒ちゃんはスマホを取り出し、何か文章を打ち込み始めました。


奈緒「これで送信っと」

卯月「奈緒ちゃん? なんて送ったの?」

奈緒「ん」


奈緒ちゃんが見せてくれたスマホの画面には、こんな一文が。


『いやー、今日も天気いいよな。……そういえば、卯月のことって尊敬してるか?』


卯月「ストレートど真ん中だよ!?」


教室にクラスのみんながいることなどおかまいなく、私は喚きます。


卯月「これで『は? 卯月のことなんて尊敬してるわけないじゃん。まだミトコンドリアの方が尊敬できるよ』とか返ってきたら、私もう立ち直れないよぉ!」

奈緒「さすがにそこまで酷いことは言わないと思うぞ!?」




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