80: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/26(月) 00:06:17.95 ID:0xEoGNoO0
そして、ついに奈緒ちゃんのスマホが着信を知らせました。
奈緒「あ、もう返信来た」
卯月「ミトコンドリアって!?」
奈緒「だからそれはねーよ!」
私にツッコミを入れて、奈緒ちゃんはスマホの画面に目をやります。
すると……なぜか、奈緒ちゃんの表情が柔らかいものへと変わりました。
奈緒「卯月、心配しなくても大丈夫だったっぽいぞ」
卯月「えっ? な、なんて書いてあったの?」
奈緒「それは……悪いけど秘密だ」
卯月「秘密!?」
―――キーンコーン、カーンコーン
あ、予鈴が……。
奈緒「さて、午後の授業の準備するか」
卯月「いや待って奈緒ちゃん! どうして秘密にするの!?」
奈緒「2人が卯月には言うなってさ」
卯月「えぇ!? なんで!? やっぱりミトコンドリアなの!? 私、ミトコンドリア以下なの!?」
奈緒「安心しろ、それだけはないから」
卯月「教えて、奈緒ちゃん! 気になって授業に集中出来ないよ〜!」
奈緒「だーめ」
結局、奈緒ちゃんは教えてくれずじまい。
私はその日、午後の授業を悶々としながら過ごしたのでした。
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