ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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51:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 19:15:08.19 ID:0zLMCoDIo
一「どういうことですか」

淡々と一さんが女性に話しかける。

前触れもなくわたしの目の前のナイフが、
刃先からサラサラと砂のようなきらめく粒子に分解され消えていく。
かと思ったら同時に女性の手元で砂からナイフが構成されていく。

女性はナイフを手にしてしげしげと眺めながら、

朝倉「今度の戦いで、あなたとわたしがペアで北米一帯を任されたのは知ってるでしょう?
   なのにあなたからは何の挨拶もないし、久し振りにわたしから会いにきたわけ」

一「それは失礼しました」

ぺこりと頭を下げる一さんに、

朝倉「ああ、それはいいの。本当のところは確かめたいところがあったから」

一「と言いますと」

女性は腕を伸ばしてナイフをわたしに向けた。心臓がどきんと鳴る。

朝倉「素晴らしいわ。さすが長門さん由来の技術ね。完璧に再構成されてる」

またわたしをダーツの的にするのかと思ったら、
片目をつぶって刃に歪みが無いか確かめていたようだ。

朝倉「実を言うと、情報統合思念体では、
   あなたが前の時みたいに敵性存在に対して手加減するんじゃないか、
   という懸念があるの」

手品のように大ぶりなナイフを両手の間にすとんとしまうと、
改めて一さんの方を向いて女性は話し出した。

朝倉「わたしはそうは思わないんだけどね。
   偶然小坂さんが情報生命体に遭遇してしまった時の、あなたの対処から判断すると」

チラリとわたしを見てにっこりすると顔を戻し、

朝倉「それに一緒に戦うんだから今のあなたの力を見たかったし」


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