ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/18(木) 21:21:02.85 ID:a1uWnm9Jo
そして今、わたしは閉鎖空間の中を必死に走っている。
あの悪夢のように何かに追われてでなく、訓練メニューの一環としてだ。
毎日、晩ご飯の後のジョギングと称して夜八時ごろ家を抜け出し、
駅前公園の辺りですでに開いている閉鎖空間に飛び込む。
これは敵が中にいるわけではなく、柊さんが一さんに頼んで、
毎日定刻に、訓練のために開いてもらっているのだ。
閉鎖空間を開く、という言い方はなんだかおかしいけど。
父には人気のない、暗い道は避けろと言われているが、
正にそんなところをダッシュしているのである。
そう、閉鎖空間に侵入するなりジョギングは、長距離ダッシュに切り替わる。
聞いたことがない。
公園内を一周すると、訓練には絶好のコースが待っている。そう、北高への坂道だ。
登り坂を駆け上がり(駈け上がれない)、校門がゴール。
ここまで来て息が乱れない柊さんがありえない。
校庭のトラックを一周歩いて後、
陸上部の部室の壁を柊さんが吹き飛ばし(毎日来るたびに直っているけど申し訳ない)、
中の器具を拝借して筋力トレーニング。
もうここまででキツくて吐きそうになる。と言うか最初は吐いた。
筋トレでいい具合に負荷がかかったところで、
柊さんが作ってくれた足場を頼りに、校舎の横の壁をよじ登る。
屋上まで、途中落ちた所からやり直し。
屋上のふちを落ちないように一周走り、飛び降りて一とおりのメニュー終了となる。
古泉「暫定として組んでみたけど、バランス悪くないかな」
とりあえず父が心配しないくらいの時間に帰れるようにしたい。
最初のころは筋トレの途中で終了になっていたが、
だんだん壁登りの行ける高さが伸びてきた。
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