ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/28(日) 20:54:25.24 ID:qwwVVpwco
七重「あ、お兄ちゃん? ……うん、柊さんがね、……え?」
意外そうな顔をしている七重。あいづちも忘れている。わたしはもどかしくなって、
サキ「ごめん」
と七重から携帯を奪い取った。
サキ「もしもし、一さん?」
一『サキか。どうした?』
サキ「どうもこうもない。今、閉鎖空間の中で『機関』の人が戦ってるの知ってるでしょ、 苦戦してるんでしょ?」
一『ああ。知ってる』
イライラするぐらい落ち着いた声が返ってくる。
サキ「なら話が早いわ。今すぐ敵を倒して、『機関』の人を助けて!」
一『わかった。サキが頼むのならそうするよ。……でもいいのか』
サキ「え?」
一『『機関』の人は、人々をあの敵から守るために命がけで戦ってる。
そこへ俺みたいなチート野郎が頼まれもしないのにほいさっと現れて、
敵を倒しちまっていいのか? 彼らの今までは、培ってきたものは何になるんだ』
サキ「……」
わたしの答えを待っていた一さんが静かに言葉を継いだ。
一『森さんや柊さんからは連絡が来てない。でもサキが助けろって言うなら俺は行く』
サキ「た……」
わたしは電話を切った。言えなかった。助けを頼むのが恥ずかしいからじゃない。
……ふざけんな、ちくしょう。
命より大事なものが、何があるってんだ。
握りしめた携帯を七重に返す。
七重「サキ……」
サキ「ナナ、お願い。柊さん達に何かあったら、わたし自分が許せない」
再び図書館分館へ向けて、わたしは走り出した。
冗談じゃない。死ななくてもいいはずの人が死ぬなんて、絶対に許せない。
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