368: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/06/13(火) 21:40:49.80 ID:bEIt2fnzO
魅音「一人の死傷者も出さない。それが園崎の判断です」
鉄平「…ワシは、ここの村人じゃねぇ」
魅音「いえ。ここに来た以上、貴方もこの村の一員です」
鉄平「何じゃそら。住民票も無いっちゅうのに…」
魅音「貴方には、五体満足で居てもらう必要がありますから」
鉄平「…そういうことけ」
富竹「先ずは命を優先しましょう。それからの事は、助かってからです」
鉄平「…ふん」
圭一「…あ、あの」
鉄平「…?」
圭一「…初めまして。沙都子の、クラスメイトの…前原圭一って言います。最近越してきました」
鉄平「…ほうか」
圭一「…沙都子は、沙都子には、兄である悟史が唯一の心の支えでした」
鉄平「…」
圭一「…でも、最近は違った」
鉄平「…」
圭一「沙都子、言ってたんです」
鉄平「…何をじゃ」
圭一「…北条さんに、笑顔で居て欲しいって」
鉄平「…!」
圭一「…だから、本当は行って欲しくなかったって」
鉄平「…」
魅音「…」
圭一「…きっと、北条さんも、あいつの心の支えになれたのかも、しれないって…」
鉄平「…ほうか…」
圭一「…」
鉄平「…必死に生きて、這いつくばって…」
レナ「…」
鉄平「得たもんは…ガキの同情くらい…」
富竹「…」
鉄平「…尚更、行かんとな…」
魅音「…」
鉄平「無事に帰ってきて、少しでもでかくなったワシを、見せんといかん…」
圭一「…」
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