316: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/06/10(土) 00:18:40.45 ID:uQrDoXrNO
「…さて、と」キッ
富竹「?…どうして車を…」
「…まあどうせもう待ち合わせには間に合わねえんだ。だから聞けるだけ聞いとくが…」
富竹「…」
「話を戻すが、さっきおめぇは鷹野って奴が偉かったのはつい最近だって言ってたな?」
富竹「…ああ」
「そりゃ何だ?何か失敗でもしたのか?」
富竹「…雛見沢症候群の第一人者、高野一二三。理由は割愛するけど、鷹野さんの命の恩人さ」
「…」
富竹「…彼はある日突然研究費を打ち切られてね。研究の中断を余儀無くされたんだ」
リナ「…その時、鷹野は?」
富竹「僕もさっき聞かされた話だから信憑性までは分からないけど、彼と折り合いがつかない学会側が無理矢理失脚させたらしいんだ」
リナ「…」
富竹「結局、一二三はそのまま病気で亡くなったらしい」
鉄平「…それで、その無念を目の前で見たっちゅうわけか」
富竹「命の恩人が、良いように利用され、消された。彼女にとってはたまらなく嫌なことだっただろうね」
「…だろうな」
富竹「…そこから彼女の人生は、高野一二三に捧げられた。彼の為に、彼の研究を本物にする為に」
鉄平「…」
富竹「先の頭脳と……どうやって作ったかは想像に任せるしかない人脈。それで再び雛見沢症候群の研究機関を作ったんだ」
リナ「…」
富竹「…しかしね、前例がある、といってもこの寄生虫は宿主が死ぬと同時に消滅する。正直なところ、証明しようが無いんだ」
鉄平「同じ轍を踏んだ…ちゅうことかい」
富竹「ああ。初めはカットされる程度だったけど、どんどん下がっていってね。最後には打ち切りの話が出たんだ」
リナ「それをさせない為に鷹野は毒ガスを使って…」
富竹「ああ。だがそれはあくまで最後の手段に過ぎない」
「…どういうこった?」
506Res/460.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20